淑女の皆様ごきげんよう。ロマンスヒルズの管理人です。
早いもので今日から12月です。寒さも冬本番といった感じですね。 

さて、ロマンス小説やライトノベルなどに関わっているロマンス業界の方々や
作家先生や翻訳者の方々に突撃インタビューする企画!「ロマンスインタビュー」
第11回は、ネット発の人気小説家、藍井恵先生にインタビューさせていただくことになりました。
この度はお時間をいただきありがとうございます!

なんと、今回インタビューさせていただくにあたり、藍井先生から特別にサイン本のプレゼントをいただくことになりました!ありがとうございます!!!!
※プレゼントは締め切りました。ご応募ありがとうございました※

寒い冬をホットに暖めてくれる素敵なロマンスはいかがですか?
詳しくはインタビュー記事の一番下をご確認ください。

それでは藍井先生、宜しくお願いいたします!

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▼どんなお話でしょうか。
 
藍井:聖なる月桂樹との契約で、王族は運命の女性が決められているという、ちょいファンタジー要素のある話です。
 
ヒーローである王太子は運命に逆らいたい。ところが、出会った瞬間にヒロインに惹かれてしまい、まんまとヒロインの魅力にずぶずぶとはまっていきます。王太子が会ったことのないタイプの女性だったんです。
 
平民のヒロインにしてみれば、相手は見目麗しい王太子、雲の上の人です。最初は憧れに近い感じですが、段々とその人柄に惹かれていきます。でも、だからこそ、運命で決められているからではなく、本当に愛してほしいと思ってしまう。
そんなふたりのすれ違いを軸にした恋愛ものです。


▼作者としてのオススメポイントを教えていただけますか?

藍井:平民とは別世界で生きてきた、貴族社会の頂点にいる王太子が、平民出身の妻を愛することで、変わっていくところです。

▼流されるだけではない芯の強い素敵なヒロインと、傲慢に見えるけども実は純粋なヒーローが最高でした!

藍井:そう感じていただけたなんて、嬉しいです! 
美形で育ちがいい男子って、ひねくれていないというか、ずるいところがあまりないというか、純粋な方が多いイメージがあります。
ただ、王太子として賞賛され、女子にもモテてきたから、好かれて当たり前、好かれないわけがない、そんな思いこみがあるんですよね。結果として傲慢に映っちゃう、そういうキャラクターにしたかったんです。

★キャラクター作りをされるときに先生がこだわっているポイントはありますでしょうか。

藍井:誰しも、いろんな自分があると思うんです。自分が思ってる自分、他人から見える自分。自分が思っている自分だって、相手によって、色んな自分が出てきますよね。そこに何かしらのギャップが生まれるといいな~と思って書いています。
特にヒーローに関しては、それがないと、私自身が萌えられないので、必須です。


★過去に手がけた作品でここでオススメしたいものがあれば是非語ってください。何作でもかまいません。
『源氏物語』の紫の上を幸せにする!がテーマで、5歳の前王の娘と、23歳の新国王が出会ってから十年後に結ばれるまでのお話です。
父親のような気持ちで見守ってきたのに、娘がどんどん女らしくなってきて、ヒーローの葛藤が始まります。幸せになってほしいけれど、ほかの男に渡せない…みたいな。
イケメンの葛藤が好物な方にオススメしたいです。


『少年王の嫁』(メリッサ)

一番ギャグよりの話で、ギャップのあるキャラだらけにしたつもりです。
ヒーローは国王で、外見は天使のような13歳だけど、中身は誰よりも大人で策士。ヒロインは王妃で、嫁き遅れの年上だけど、童顔で童心。ヒーローの母親は上品なのに、中は卑猥な妄想でいっぱい…といった具合です。
ヒロインの感情を脳内にある花畑で表したのも楽しかったです。色っぽくなるとジャスミンを振りまいたり、賢者になると草原になったり…。
お笑い好きな方にオススメです。


性行為について知ったとき、人間ってそんな変なことするんだ!って思いませんでした? 
本作のヒロインはかわいい顔をして閨で、そんな素朴な感想をそのまま口にします。それでヒーローが萎えたり、煽られたり…
そんな、閨での攻防戦を軸にしたコメディです。

王家に生まれ落ちたふたりは、それゆえに心に傷を負っていて、ふたりで乗り越えて幸せになれればいいなという気持をこめて書きました。
ラブコメ好きな方はぜひ!



恋愛小説を書くにあたって、先生が大切にしていることは何でしょうか。プロット、心情描写などいろいろあると思いますが、差し支えない範囲で教えていただけると嬉しいです。

藍井:ヒロインが幸せになることです。
そのためには、身分差があろうがなかろうが、男女が対等であってほしいと思っています。お互い支え合うような関係だといいな、と。
なおかつ、ヒーローに溺愛されるのが必須です。
これは自分の理想であって、自分でそれが書けているのかどうかは謎です(笑)。


普段はどんな本をお読みになりますか?
 
藍井:すごく偏りがあって、女性作家が描いたコミックがメインです。
文字ものだと、フィクション(小説)よりも、ノンフィクションが多いです。事実は小説より奇なりといいますが、小説にしたら嘘くさくなるようなことって現実では結構あったりしますよね。

自作とは関係なく、オススメする作品があれば教えてください。本でも映画でもなんでもかまいません。

藍井:こんなこと聞かれたら、止まらなくなっちゃいますよ(笑)!
少女漫画を偏愛しているので、二十四年組の先生方は神様です。
 
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16ページで人間の深淵をえぐり出す萩尾望都先生自体が神としか思えません。

同じく萩尾先生の『エッグスタンド』
ナチスドイツに占領されたパリで、大勢を殺すのが正義なのに、殺人の何がいけないのかと問う少年、殺しあいはもううんざりだという元兵士。そして、ふたりに愛されたヒロイン。
死の色が濃厚な世界でのラブシーンが、とにかく美しいんですよ。

偉業をなしたけれども愛は得られない、そんな厩戸皇子が切なくて、ラストは号泣しました!
BL的なところが有名ですが、蘇我毛人(そがのえみし)を巡るふたりの女の魅力もすごい! 愛されなかった女の啖呵に痺れました!

ヒーロー、竜助がものすご~く好みなんです。
TLでは御曹司や王太子のように生まれや育ちがいい方のほうがウケるように思いますが、「おまえのためにここまでのしあがってきた」系男子はいつか書きたい、書けるようになりたいです!
ヒロインの万里子も、わがままで美人なお嬢様という、少女漫画ではヒロインの敵役にされそうなタイプなのに、こんなに魅力的になるなんてすごいです。
ちなみに大和和紀先生は二十四年組というくくりに入っていないのですが、同世代のようです。

ここ、二、三年で観た映画で強く心を打ったのは二本とも戦争映画です。戦争は絶対起こってほしくないんですが、死が身近な世界だからこそ、人間の生と性の美しさ、みたいなものが浮き彫りになるような気がしています。
 
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戦争ものだと思って忌避されている方がいらしたら、ぜひ観てほしいです~! 
ヒロインのお見合いから始まる恋愛、ロマンスやTL小説がお好きな方にもたまらないと思うんですよね。
あと、ネタバレになるので言えませんが、ラストがいろんな意味で本当に素晴らしかったです。涙でスクリーンが見えなかった!

死が隣あわせの中で刹那的に求めあう二人……敗戦の色濃くなった戦時下だからこそ際立つ官能にゾクゾクしました。
長谷川博己さん、今では「シン・ゴジラ」の印象が強いかもしれませんが、彼のほどよい筋肉の付いた長身の褌姿が、私の脳裡に焼きついております。

小説は 
19~20世紀の中国を舞台に、小作農から始まり、三世代を描いた大河ドラマです。
サクセストーリー的な面白さにぐいぐい引っ張られて新潮文庫4冊、一気読みしました。
何がすごいって、貧農、匪賊、将軍、アメリカ留学した中国人、そんな自分とは全く無縁の人たちに、感情移入して読めちゃうことです! 
同じ現代で同じ日本人でも、何を考えているのかが全く理解できないことがありますが、国も時代も立場も全く違う方たちを理解するというか、そんな方たちとなって、物語世界に入り込めるのって、なんだか人生が豊かになったような気がします。
『ヨコハマ物語』もそうですが、一流国でない国の人間が先進国を見て祖国に帰ったときに、より自国への愛情を強くする、そんな瞬間に妙に萌えてしまいます。


作家になろうと決意したきっかけは?またはデビューしたきっかけなど、よろしければ是非。

藍井:2014年に初めてBL小説を読みまして、これ男女だったら書けないかな?と思ったのがきっかけでムーンライトノベルズに投稿し始めました。
デビューは、ムーンライトノベルズの投稿作に、フェアリーキスの編集者さんがお声がけくださったのがきっかけです。小説のルールが何もわかってない私に、基礎の基礎から教えて下さって感謝しています。


★読者の方々や、このインタビューを読んだ方々へ一言!

藍井:十代のとき、少女漫画を偏愛し、読み耽ったことが私の血肉となっています。コミック好きな方、よかったら一度、試しに読んでみていただけると嬉しいです。



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藍井先生、お忙しいところインタビューにお答えいただきありがとうございました!

デビュー以来、精力的に新作を発表し続けている藍井先生の活躍に目が離せませんね。
これからもロマンスいっぱいの素敵な作品をお待ちしております!!


※プレゼントは締め切りました。ご応募ありがとうございました※

さて、おまちかねプレゼントについてです。

【サイン本プレゼントのお知らせ】

藍井先生からのご好意で、サイン本を抽選で6名様にプレゼントいたします。

・『騎士王陛下、猫かわいがりも度が過ぎます!』(ガブリエラ文庫)

・『運命の乙女を娶った王太子は新妻にご執心!』(蜜猫文庫)
・『愛していると言ってくれ! 孤独な王と意地っ張り王妃の攻防戦』1巻(ディアノベルス)

各1名様

【応募期間】2017年12/1(金)~12/15(金)まで

【応募方法】
★こちらのフォームよりお申込みください→ロマンスヒルズのお問い合わせページ
 
・お問い合わせ種別のプルダウンは「その他」をお選びください。
・「お問い合わせ内容」に以下の内容をコピペして必要事項を記入してお送りください。

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★藍井先生のサイン本希望★

(1)プレゼントの配送先を教えてください

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(2)藍井先生へのメッセージをどうぞ

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※当選の発表は発送を持って替えさせて頂きます。
※応募データはプレゼントの配送のみに使用し、配送後は破棄します。
※本の種類は選ぶことが出来ません。どの本が欲しいかメッセージに記入されるのは問題ありませんが、ご希望に添えない場合もありますので何卒ご了承ください。


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さて、今回のインタビューはいかがだったでしょうか。
これからもロマンスな世界でご活躍されている方々へのインタビューを続けていきますので
今後ともよろしくお願い申し上げます。

それでは皆様。ごきげんよう。素敵なロマンスライフをお過ごしくださいませ♪