淑女の皆様ごきげんよう。ロマンスヒルズの管理人です。

ロマンス小説やライトノベルなどに関わっているロマンス業界の方々や
作家先生や翻訳者の方々に突撃インタビューする企画!「ロマンスインタビュー」
第6回は、翻訳家の加藤洋子さんにインタビューさせていただくことになりました。
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加藤洋子さんといえば、海外の文学作品を数多く手がけられた翻訳家で、翻訳教室の講師もされております。
ロマンス小説では、リンダ・ハワードや、ドラマ『アウトランダー』の原作、ダイアナ・ガバルドンの『アウトランダー』シリーズの翻訳でご存知の方も多いかと思います。
この度はインタビューをお受けいただきありがとうございました!
それでは宜しくお願いいたします!


★10月に発売される予定のリンダ・ハワード著『幾千もの夜をこえて』について、翻訳者からの「ここを読んで!」というオススメポイントや、裏話があればおしえていただけますでしょうか。

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『幾千もの夜をこえて』(MIRA文庫)
リンダ・ハワード著


加藤:前作(『ためらう唇』)は犬が主役を食ってましたが、今作は7歳の男の子イライジャがいい味を出しています。
なにしろかわいいです。
 
共著者のリンダ・ジョーンズのお孫さんがモデルではないかと、わたしは勝手に思っていました。
イライジャの台詞を訳すとき、わたしの頭のなかでは、甥っ子(もう40過ぎてます)の子供のころの声がずっと響いていました。
 
ダブル・リンダの作品は今作が三作目。
親友同士の二人で山の別荘にこもってキャラクターを作っていったそうです。
 

(※ダブル・リンダ=本作はリンダ・ハワードとリンダ・ジョーンズの共著作品です)

★普段はどんな本を読んでいますか?オススメの本があれば教えてください。

加藤:翻訳が行き詰まると夏目漱石を読みます。
ずっと翻訳ばかりやっていると日本語が荒れるので、それをリセットするために。
「アウトランダー・シリーズ」を訳していたときには、白洲正子を読んでいました。
背筋がピンと伸びる気がするので。


★個人的な話で恐縮ですが、私はリンダ・ハワードが大好きで、好きな作品は山ほどあるのですが、加藤さんがお好きなリンダ・ハワード作品のベスト1~3位を教えていただけないでしょうか。
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『パーティーガール』 いちばん好きな作品で、訳すのもいちばん楽しかった作品。
『悲しみにさようなら』 寡黙なヒーロー、ディアスに惚れました。
『石の都に眠れ』ヒロインとヒーローのやりとりが漫才みたいで、笑いながら訳しました。

(※注
『パーティーガール』:地味な司書ヒロインが大事件に巻き込まれるラブコメ
『悲しみにさようなら』:子供を誘拐されたヒロインが敵と戦うシリアスなサスペンス
『石の都に眠れ』:トレジャーハンターと学者ヒロインの宝探しサバイバルロマンス
 どれもとってもオススメです。)
 

★いままで翻訳された作品でオススメしたいものがあれば是非。ロマンス小説以外の作品でもかまいません。
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『ナイチンゲール』クリスティン・ハナ著 小学館文庫
以上の二作品は映画化がきまっています。
初老の男と犬の物語。深い孤独をかぎりなく美しい言葉で綴った作品です。
三作品ともハッピーエンドではありませんが……。


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『ナイチンゲール』
クリスティン・ハナ著 小学館文庫

 全米を感動で包んだ、大戦下の姉妹の物語!
戦争は内気な姉を勇者に変え、わがままな妹を聖女に変えた。
アメリカ版読書メーター「Goodreads」、2015年ヒストリカル・ノベル第1位!



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『凍える墓』ハンナ・ケント著 集英社文庫
実在したアイスランド最後の女性死刑囚を描いた物語。
殺人罪で死刑となるアグネスは、刑執行までの間、農場の手伝いを課せられる。そこで徐々に明かされる彼女の犯行の動機とは?
映画化予定作。

アイスランドで死刑になった女性、アグネス・マグノスドウティルの物語です。1830年が舞台。
実話をもとにした歴史小説。


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『きみがぼくを見つける』サラ・ボーム著 ポプラ社

海辺にひとり暮らす「ぼく」は、雑貨店の貼り紙で見つけた犬を連れ、奇妙な逃避行を開始する。なぜ「ぼく」は「きみ(犬)」を求めたのか? 圧倒的な孤独の底から浮かび上がる、胸揺さぶる驚くべき秘密――。

ブッカー賞受賞作家アン・エンライトが「真昼の炎のような作品。美しく、不意を衝く。目に見えないほど幽かなのに、その威力たるや測り知れない」と激賞した、アイルランド文学の話題作。


★加藤さんは翻訳教室の講師をされていますが、翻訳家を目指す方々に何かメッセージはありますでしょうか。

加藤:たくさん読んで、たくさん書くこと。
英語を読むこともですが、日本の文学作品をたくさん読んで欲しいです。
翻訳者を目指しているのに、ちゃんとした日本語を書けない人があんがいいるもので。


★今はまってるもの(スポーツや料理、趣味など)

加藤:25年以上つづけている乗馬。ずっとはまりつづけています。
英米の作品には馬がよく出てくるので、やっていてよかったと思います。


★読者の方々&インタビューを読んだ方々へ一言

加藤:2年以上執筆をお休みしていたリンダ・ハワードがようやく復活しました。
つぎの作品ももう書き上げていて、またわたしが訳すことになると思います。
これからもよろしくお願いします。

☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡
 
以上、加藤さんへのインタビューでした。
お忙しいところインタビューにお答えいただきありがとうございました!
10月の新刊が楽しみです!

★勝手にロマンスインタビュー一覧はこちら→インタビュー記事を読む



以下は、加藤洋子さんが手がけた作品です。どれも名作なので是非ご一読を!
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ためらう唇
リンダ・ハワード著


仲の悪い義兄からのプレゼントとして手紙と共に届いたのは、傷ついた特殊部隊のリーダーでした(汗)というお話。
ラブ&サスペンス&ほっこりする犬!
久しぶりのリンダ・ハワードの新作。面白いです! 

アウトランダー 時の旅人クレア(1)
ダイアナ・ガバルドン著


ドラマ化され大ヒット中の『アウトランダー』の原作。
18世紀のスコットランドにタイムスリップした女性の物語。
ロマンス小説の範疇を超えて、歴史大河ドラマのような作品。
第一部『時の旅人クレア』1~3巻は、電子書籍化もされています。
名作です。1~3巻かならず続けて読んでください。
もうね、後半の怒涛の展開に手に汗握ります。是非。




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 ロード・ジョン・グレイ ゲールの赤き火影
ダイアナ・ガバルドン著


アウトランダーシリーズのスピンオフ。
シリーズの主人公、ジェイミーと昔確執があった青年、ジョン・グレイの物語です。
加藤さんがとても大好きな作品だそうです!







→ほかにもあるよ!加藤洋子さんの翻訳された作品はこちら




ではでは。素敵なロマンスライフをお過ごしください!


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