淑女の皆様ごきげんよう。ロマンスヒルズの管理人です。
久しぶりのレビューは、夏井先生の新作です。ルネサンス時代風のヒストリカルロマンス。

▼あらすじ

あなただけが、俺の心を何度でも殺せる 

将来を約束された伯爵と、公爵家令嬢の再会愛 

三年前、公爵家の姪マリカは心通わせた騎士レヴィルドの求婚を断った。その彼が、王の覚えもめでたく将来有望な伯爵となって王都に帰還。 
二人は再会を果たすも、レヴィルドはマリカを彼の地位に近づく多くの女性と同列に扱い、壊れた関係は修復不可能に思えた。 
かつての失望を政治的駆け引きにすり替え昇華しようとするレヴィルドと、報いを覚悟するマリカ。しかしどんなに偽っても想いは消えず……。


▼一行解説

別れた男女の再会愛。すれ違いと大人の恋。

いやあ、なんというか、しっとりした大人のお話というか、最高に素敵なロマンスでした。

……すみません、だんだん語彙が拙くなってきて申し訳ない。
レビュー書こうにも脳内では「……待って、マジこれ無理、尊い」で全て片付くようになってしまい
本当に申し訳ない。でも、そんな作品です。

高貴な血筋のマリカに恋した騎士レヴィルド。彼女を妻にしたくて、ずっと頑張ってきたのに、
ここぞというところでプロポーズを断られてしまうんですわ。
で、それからずっといろいろこじらせていて、マリカのことを恨んでいる。
一方マリカのほうは、断った理由はあったんだけど、彼を傷つけたことをずっと悔やみながら生きている。
そんな二人が、レヴィルドの出世後に再会するお話でして。
ヒーロー視点もあるお話なので、彼の背景もよく理解できるのでアレです。滾ります。

勘違いやすれ違いがありつつも、二人の想いは強く。ああ、これぞロマンスというお話で。
どうしようもなく惹かれあう二人。いいです。すごく、いい。
タイトルのエメラルドも物語に重要なアイテムになっておりまして。
特にレヴィルドがですね。マリカを恨みながらも、ただの傲慢なこじらせ系でヒロインに意地悪する系の男じゃなくて。
人間できているので。一度心を決めたらもう一途です。まっすぐでして。

ああああ。尊い。

マリカもですね。優柔不断なお嬢様にみえて、芯がしっかりしているのです。
特にラストがですね!姉さん!それでこそ姉さんだよ!と。
この二人なら、どんな困難も乗り越えていけるだろうなと思うのです。

あと、夏井先生の文章がですね。すごく、情緒があってキラキラとしていて、
風景がぱっと目に浮かぶような。色が飛び込んでくるというか。
お城とか。お城とか。そういうところも含めてお楽しみいただきたい作品でございます。

しっとり大人なロマンスをお求めの方、是非ご一読を!


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