淑女の皆様ごきげんよう。ロマンスヒルズの中谷でございます。
実は先日、とあるお誘いを受けまして、なんと公開前の映画の試写会に行ってまいりましたぞ!!


『モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由』 
とあるお誘いがあり、恋愛映画なのでいかがですか、ということなので見てまいりました。
「ヴァンサン・カッセルが、愛すべきクズ男演じてます」
という一言で、残念なクズ男が大好きなわたくしといたしましては
俄然やる気がでてまして、鼻息荒く行ってまいりました。

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ーーーーーーー公式あらすじより抜粋
「人は時々自分が見えなくなる」──スキー場で転倒してヒザに大けがを負った弁護士のトニー(エマニュエル・ベルコ)は、リハビリセンターの医師に“心”の話をされてポカンとする。しかし、ヒザの痛みは心の痛みと連動すると諭され、思い当たるあまりホロリと涙をこぼしてしまうのだった。
  あれは10年前、夜ふけ過ぎのクラブ。トニーは学生時代にバイトしていた店の常連客で、秘かに憧れていたジョルジオ(ヴァンサン・カッセル)と再会する。いつも美女たちを引き連れていたレストラン経営者のジョルジオは、マジメな学生だったトニーのことなど全く覚えていなかった。だが、バツイチになり昔よりは大胆になったトニーは、機転の利いた印象的なアプローチでジョルジオの心をつかむのだが……
ーーーーーーー

 
なんと。思っていた感じとは全然違いました・・・
もっとエンタメっぽい感じなのかとおもったのです。
全然ちがった……すごい。深い。うあああああああああ。
ヒロインが大怪我して、療養所でリハビリしながら過去と向き合い、
自分の体と心を癒して成長していく、というお話でした。。
とっても……芸術的でした。

なので、ロマンスとはいえ、ロマンス小説っぽい底抜けハッピーな感じの映画を
期待していくと、全然方向性が違うので、あれ?ってなるかもしれません。
もっと、リアルで、辛くて、でもフランス映画っぽい皮肉と悲しさと未来の幸せが見えるっていうか
そんな映画でした。 

昔大好きだったイケメンなモテ男をゲットしたヒロインは、喜びの絶頂で彼と結婚するんですけど、
その後でてくるわでてくるわ、ヒーローのダメなところとかクズなところとか。
でも、健気に頑張るんですよ。ヒロインが。絶対別れたくないって。
たぶん、ハリウッド映画のヒロインだと「このクズ男がッ!」と足蹴りして
もっとハイスペックな別の男を捕まえてハッピーになるというお話になりそうなんですが
そこはフランス映画。違うんですよ。
観る方が苦しくなるほどリアルで、身につまされて、辛い。
これはヒロインを演じているエマニュエル・ベルコ氏の演技力によるところも大きいと思うのですが
いつのまにか自分もヒロインと同じ苦しみを味わっているのに気がつく。

ハッピーエンドが大好きな私がご紹介する映画ですので、
ラストには必ず救いがあります。なので、苦しいまま終わるお話ではありません。
でも、それが救いと取るか、取らないかは観る方によって違うと思います。

ヒロインが妊娠中にいろいろ感じるストレスとか、
ヒーローが無邪気に何の気無しに行っていることはDVに近いことなので
不快感を覚える方がいるかもしれません。ということは事前にお伝えしておきます。
ヒロインはこんなに苦しむ必要なんてない。と憤る方もいると思います。
でも、ヒロインが自分を見つめなおしてたどり着いた執着点に
観客である私も一緒にたどり着いたそのとき、
「あれ、ここで終わっちゃうの?」と残念に思えるほど
心の奥に深く入り込んでしまう作品でした。


と。真面目に書いてしまいましたが。


とにかく、ヒーローがクズ男です(苦笑)残念を通り越してます。
ヒロインに共感する、というコミュニケーションの根本が欠如した男。
(ないわー、これはないわー。私がそこにいたら平手打ちどころか往復ビンタするわこの男〜)
でも、悪気が一切ない。
ヒロインへの言動は「おまえ離婚したいってこと遠回しに言ってる?」と思えるほど。
そんなヒーローを演じきったヴァンサン・カッセル氏、あっぱれです。

なので、この映画を観に行くときは、女友達でワイワイ行くと良いです。
もちろん芸術的な映画なので、一人でしっとり観に行くのもいいですが
女友達で行くと、観終わった後に
「ちょっと! ひどいクズ男だったよね!」
「このクズめ! クズ男め!!!!!」
と盛り上がること請け合いです。

あと、脇役のヒロインの弟役がむっちゃ素敵です。
いつも冗談ばっかり言ってますが、姉思いで、作品に楽しさを添えてます。
ヒロイン役のエマニュエル・ベルコがカンヌ国際映画祭の女優賞を受賞したというのもうなずける
深い愛の映画。もしご興味があれば是非ごらんください。
(そして私とクズ男談義で盛り上がりましょう♪)


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『モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由』
監督:マイウェン 出演:ヴァンサン・カッセル、エマニュエル・ベルコ、ルイ・ガレル、イジルド・ル・ベスコほか 

3月25日(土)
YEBISU GARDEN CINEMA、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開




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